· Founder 服田伸人 · 経営戦略 · 6 min read
知行合一——私が18年間、経営の軸にしてきたたった一つの言葉
知ることと行うことは一体である。2008年の創業から、事業の拡大・挫折・再起を経て辿り着いた「知行合一」という経営哲学について、Hatta AI Group代表 服田伸人が語ります。
知行合一。知ることと行うことは一体である。
この言葉に出会ったのがいつだったか、正確には覚えていません。しかし、振り返ってみれば、私の経営者としての18年間は、まさにこの言葉そのものでした。
学んだら動く。それだけのこと
2008年、私は広告デザイン・Web制作の会社を立ち上げました。リーマンショックの真っ只中です。周囲は「今は動くな」と言いました。しかし、私は動きました。B2Bのクライアント依存では自分の裁量で事業を動かせないと分かっていたからです。学んだことを即実行に移す。迷っている時間はありませんでした。
翌年には美容サロン事業を始め、青山に美容サロンを開業。輸入車販売、教育事業と次々に事業を立ち上げ、気がつけば全国16店舗、グループ会社10社以上、売上高10億円を超えるグループに成長していました。
「行」が先走り、「知」が追いつかなかった時期
しかし、知行合一の「知」と「行」のバランスが崩れる時期が来ました。
行動のスピードに、知識と判断が追いつかなくなったのです。多角化を急ぎすぎた。人の見極めを誤った。資金調達の手段を間違えた。結果として、2019年に事業の撤退を経験しました。
この挫折から学んだのは、知行合一の「知」の部分の重みです。行動するだけでは足りない。正しい知識に基づいた行動でなければ、結果は伴わない。知と行は一体——どちらかが欠けても成り立たないのです。
挫折が教えてくれた本当の「知」
事業の撤退を経験して、最も磨かれたのは「人を見る目」でした。
スキルはどうにでもなる。しかし、人間力はすぐにどうにかなるものではない。誠実さ、責任感、成長への意志。これらは履歴書には書いていません。面接の30分では見抜けません。
4,100名以上のエグゼクティブ層と面談を重ねる中で、この「人を見る目」はさらに研ぎ澄まされていきました。そしてこの目利きが、今のHatta AI Groupの人材事業の核心になっています。
AIとの出会い——知行合一の新たな形
2026年、私はAIを経営の中核に据える決断をしました。
これもまた、知行合一です。AIの可能性を「知り」、即座に「行動」に移した。10名のAI経営陣を編成し、グループ経営・人材・事業開発・教育の主要4領域でグループを再構築しています。
AIは、知行合一を加速させてくれる存在です。データの分析も、市場の調査も、戦略の立案も、AIが驚異的なスピードで「知」を提供してくれる。その「知」に基づいて「行」を決めるのは、経営者である私の仕事です。
経営者の方へ
もしこの文章を読んでいるあなたが経営者であるなら、一つだけお伝えしたいことがあります。
学んだら動いてください。完璧な計画を待つ必要はありません。ただし、正しい知識を得る努力は怠らないでください。知と行は一体です。どちらかだけでは、事業は前に進みません。
そして、失敗を恐れないでください。私は多くの失敗をしました。しかし、その全てが今の判断力の糧になっています。失敗は心の奥底に刻まれた時に、初めて本当の教訓になる。
すべての時間を、未来への投資に。
その一心で、これからも前を向き続けます。
Hatta AI Group 代表 服田 伸人
※ 本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の法的・財務的・経営的助言ではありません。具体的な課題については専門家にご相談ください。